2002年12月13日金曜日

《総合的な学習の時間》“EXPLORER" 最終報告会開催

環境・農業・郷土・福祉・保育のコースから、グループをつくり、それぞれテーマを決めて探求・体験し掘り下げていく あたかも探検隊の様に・・・から《総合的な学習の時間》を“EXPLORER”と銘打って行われた様です。(違ったらごめんなさい)当博物館には、化石を‘探求’しに来てくれました。途中から〈化石〉と〈デスモスチルス〉に分科して、4グループがそれぞれのテーマで、活発に活動してくれました。今日は、体育館を会場に、パソコンを駆使して、報告会が行われました。興味深い内容、また、和気あいあいという場面も見られ、中学生らしい《最終報告会》になった様です。

2002年12月4日水曜日

12月4日 文化財講演会

講師に 伊藤俊彦 先生(北海道教育大学釧路校教授)を迎え12月4日(水曜日)午後7時から 町民センター 第1・第2会議室にて 講演 シオワッカでおきていること~もう一つの「世界でココだけ」~            があります。 シオワッカは、螺湾(ラワン)川沿いにわき出す地下水に含まれるカルシウムが結晶になって沈殿し、ドーム状の構造をつくっています。1993年に町の文化財(天然記念物)に指定され、シオワッカ公園として町民の皆さんに親しまれてきました。 そのシオワッカで、たいへんめずらしい現象がおきていることがわかりました。 北海道教育大学の伊藤俊彦先生の研究によると、炭酸カルシウムの鉱物として、主成分である方解石のほかに、ファーテライト、イカアイト、モノハイドロカルサイトが形成されています。 ・イカアイトは世界で2番目の発見・方解石以外の3つの鉱物が、冷泉から生成すること、および一つの場所で生成すること この2点の確認は世界でシオワッカのみ シオワッカは単なる石灰華ドームではなかったのです 湯の滝のマンガン鉱物のほかにもう一つの世界でココだけの鉱物生成。 足寄の地の秘密がますますおもしろい。 世界でココだけ、のお話を聞く講演会を計画しました。おおぜいのみなさんの参加をお願いいたします。

2002年11月19日火曜日

足寄中学校の生徒 生体復元に挑戦

総合的な学習の時間を使っていろいろなテーマに挑戦している生徒さん。
当博物館には化石を研究するグループ・十勝石(黒曜石)を研究するグループが来館。また、現地に赴き 発掘・採集など精力的に活動しています。
化石を研究するグループは、発掘した化石をクリーニングする班と‘生体復元模型’を製作する班とに分科して進めていく方針が固まったようです。
十勝石を研究するグループは今月末頃に〈原産地〉調査の予定です。

『総合学習発表会』までの途中経過は‘ゲストブック’に掲載しています。

  活発な活動を期待しています。
  
 (写真は骨格復元模型の実測風景) 

2002年10月17日木曜日

JICA

南西アジア諸国(バングラデシュ・パキスタン・スリランカ・ミャンマー)の初等教育教員養成に関わる先生方が、見学・体験に来てくれました。(今回は来日の関係でミャンマーの方は来られませんでした)
当館には、理科の実験等に使えるものを模索する目的で来館され“レプリカ”に関する行程(展示するまで)など 化学式や、薬品の名前、化学反応式まで掘り下げた質問がなされました。
「ゲストブック」にも写真があります。

2002年10月13日日曜日

「鉄道の日」親子ツアー

ふるさと銀河線を利用して、北見方面・池田方面それぞれから、足寄町に、そして、足寄動物化石博物館に来てくれました。(100人近い団体さん)
一部日程の変更がありましたが、博物館を楽しんで頂けましたか?
自分でつくったレプリカが良い思い出になってくれることと思います。
時間の都合で館内の作業は‘超特急’だったかもしれませんが、今度また、
ふるさと銀河線を利用して ゆっくりと博物館に来てみてください。
まだまだ面白いことがきっと‘石の中’に埋まっている・・・かも

    お待ちしています。

2002年10月6日日曜日

第5回化石教室「500万年前の貝化石ー印象化石ー」実施

「化石教室」の今年を振り返ると、なんど台風に悩まされたことか。直近する回だけではなく、実施地として今後、利用できなくなってしまった場所もでてきてしまいました。 ‘やむなく中止’ということなく、今年も全5回開催できたことがせめてもの救いかもしれません。湿っぽい話題は「化石教室」には禁断の領域。これからのことを能動的に考えましょう。 澤村館長のシメの挨拶にもありましたが、「化石教室」の今年を振り返って(ちょっと気が早い?最近ニューバージョンの年賀状ソフトの案内が来ていたものでつい・・・・すみません)来年度の「化石教室」をより良いものにするため、アンケートをお寄せいただきたいと思っています。言葉にならない所は、絵でもイラストでも色でも、数字や象形文字でもかまいません。自分なりの表現で細かいニュアンスも送っていただけると有り難いと思います。100名を越す化石教室登録者の方々、お疲れ様でした。これからも「足寄動物化石博物館」ご支援・ご鞭撻、ご指導のほど宜しくお願いいたします。 

2002年9月20日金曜日

第5回化石教室「500万年前の貝化石ー印象化石ー」に決定

化石教室
第1回は 
始新世と漸新世の境目
およそ3300万年前
第2回は
鮮新世 
およそ500万年前
第3回は
後期漸新世
2800万~2500万年前
 
と言うことでそれぞれの時代を一通り網羅するというコンセプトの中 中新世をねらって発掘地を検討してきましたが、タイフーン一過の傷跡多く、候補地の殆どが、影響大。
人の手が入り、復旧工事を行ったところは化石とは縁のない形にまでキレイに整備され、変貌しています。
以上のことから鑑み、第2回実施とおなじ鮮新世ではありますが、堆積環境の違う・貝の種類の異なる‘ラワン’に決まりました。

『化石教室』参加者のみなさんもうすぐ案内が届くと思います。
出欠の連絡 お待ちしています。      
            
     ー印象化石とはー
貝殻や骨が溶けてしまって その型だけが残っているもの。
また、〈恐竜の足跡〉なども・・・・
    
     =実体化石とは=
貝殻や骨が残って 化石になったものを言います。

2002年9月12日木曜日

十勝の貝化石〔井上コレクション〕展示継続中!

長流枝内・本別・駒畠・厚内・上厚内縫別・茶路・尺別・大曲・舌辛・根室・等・・・・
十勝やその付近のそれぞれの地層から産出される貝化石・百数十点をわかりやすく展示。解説用のパンフレットも好評で、化石に興味のある方から、貝化石の収集をされている方にもお持ち帰り頂けている様です。
ゆくゆくは未公開の収蔵物と共に‘常設展示’に移行できればと考えています。
その前に、一度見に来てください。
どのように‘変身’するか比較できますよ。

2002年9月8日日曜日

第4回化石教室「いま生きている動物」実施

博物館実習の実習生(丹呉さん・今野さん)が組み立てた、シマウマとゾウの足・及び小冊子を携え、いざ園内に。
澤村館長の解説に俄(にわか)参加者で倍にふくれあがる場面もあり、余分に持っていった小冊子を配り、渡すと、数カ所一緒に廻ってくれた方も見受けられました。
動物園の職員の方もそれぞれ要所、要所‘サンデースポット’と称して解説等されていたこともあり華美にならぬよう訥々と園内を解説を交えながら見学しました。
ゾウのナナちゃんは愛嬌を振りまいてくれましたが、カバ君はご機嫌 ナナ メ。
遺伝学的にカバとクジラは非常に近いと言うことで、博物館としては是非、愛想良く動き回ってほしかったのですが・・・・
ともあれ 有意義な一日だったと思います。

第5回は再び化石の発掘になる予定です。
「化石教室」のみなさん今年最後の回になりますので参加、お願いします。

2002年8月20日火曜日

第4回化石教室  実施に向けて

道道から分け入って約2km先が目的の地。数年前まで使われていた沢なりの作業道は、他の沢からの鉄砲水により土砂がかぶり扇状地状に。在るところは えぐりとられ寸断されまた、在るところは生涯を終えた流木が‘川の流れに身を任せ’られずに行く手をはばむ・・・・・
テレビの画面や車中からだと、博物館で見るような迫力のあるジオラマ。 しかし これは現実。
前人未踏の地に分け入るエクスプローラー(探検家)よろしく 私たちがこの‘現実’に踏み込むことは如何なものか検討。
フィールドにでると言うことは自然を受け入れること。
先回の‘雨’も然り。今回も然り。

阿寒 知茶布の調査は断念。

他の地を探すか、第5回‘動物園に行こう’(仮)と入れ替えるかの結論はもうすぐ出します。
(実は職員もショックで現場写真を取り忘れてしまいました すみません。)

     8/26日 加筆

9/8日(日曜日) 第4回化石教室 は‘動物園に行こう’改め“いま生きている動物”に決定しました。

2002年8月11日日曜日

第3回化石教室 実施

川上群 モラワン層
オホーツク古陸の海にたまった泥や砂の層。
後期漸新世・2800~2500万年前

仁頃(にころ)層群
太平洋の底にかまった泥や海底火山の溶岩。
後期ジュラ紀~前期白亜紀 およそ1億3000万年前。

モラワン層からは、アショロアとベヘモトプスという古い束柱類と19体のクジラ化石が発見され「足寄動物化石群」と呼ばれています。 今回貝化石が少しだけ見つかりました。

2002年7月28日日曜日

十勝の貝化石〔井上コレクション〕展 7/26~8/31

長流枝内・本別・駒畠・厚内・上厚内縫別・茶路・尺別・大曲・舌辛・根室・等の層から産出した貝化石 百数十点を展示しています。

2002年7月7日日曜日

第2回化石教室実施

「化石教室」第2回目は“500万年前の貝化石”と題して阿寒町飽別で行われました。ここの地層は 阿寒層群、古潭層(こたん)で冷たい海に堆積した砂岩・泥岩層。時代は鮮新世(十勝では本別層・駒畠層などと同時代)、およそ 500万年前くらいです。

“夏は来ぬ!” 台風5号の影響で全道的に東西に広がる雨、さすがに、今日は中止にせざるをえないかもしれないと思いつつ出勤。館内事務室にも(今日は実施するのかとの)電話の雨・あられ。
館長は‘降水確率50%以下なので実施する’と電話対応。
集合場所に近づく程、雨足は強くなり、実際の参加者はどの位になるのか心配になったものの、現地では雨もほとんど上がってくれました。前回同様に全5回の内の1回、(今回は鮮新世)年代を理解してもらい、化石を採集しました。
今回、周辺に住んでいる人には一目瞭然の悪天候にも関わらず、沢山の参加者があったこと、参加者の年齢層に偏りがないというのも
単に、TV放映の影響だと言われる、一過性のものだけではないと推察されます。
実年・熟年の参加者の中には‘あしょろ探検隊・探鳥会’で顔見知りになった人もいて‘化石教室’を自然と触れあう、一つの機会と考えておられる様です。(うれしいことです)
化石の採集の時、私より年上の女性の方から質問を受けました。
‘化石掘りは初めてで、どの化石が貴重なのかわからない。おもいので、貴重なものだけ持って帰りたい。’
化石の埋まっているブロックを小さくしながら、私は答えた。
‘“初めて見つけた化石”と言うことが貴重なんです。’
「おもいので・・・」が「おもいでの・・・」に変わった瞬間を、彼女の笑顔で感じました。

フィールド相手の行事のため、実施する・しないは、今回の様な天候の時に連絡を徹底させることには難しさを感じます(直前に60人に連絡を取り合う手だてを模索中)集合してから、中止も当然あり得ます。
次回は、8/11(日)足寄町モラワン地質調査の予定です。

2002年7月1日月曜日

第2回化石教室

「化石教室」第2回目は“500万年前の貝化石”と題して阿寒町飽別で行われます。ここの地層は 阿寒層群、古潭層(こたん)で冷たい海に堆積した砂岩・泥岩層。時代は鮮新世(十勝では本別層・駒畠層などと同時代)、およそ 500万年前くらいです。
化石としては タカハシホタテ ヨルディア 、マコマなどの二枚貝・タマガイ エゾボラ、などの巻き貝・カシパンウニ
また、断片ですが カイギュウ、セイウチなどのほ乳類化石も見つかっています。(貴重なものは 手続きを経て博物館に展示と言うことも・・・)
入山?の際の許可もきちんと取ってあります。

2002年6月16日日曜日

平成14年度 第1回「化石教室」実施

「化石教室」の第1回目が“3000万年前の貝化石を探す”と題して、白糠町 右股で行われました。ここの地層は 音別層群(おんべつ)大曲層(おおまがり)で 浅い海に堆積した砂岩層。時代は始新世と漸新世の境目、およそ3300万年前くらいです。化石としては ヨルディア ポートランディア、アキラなどの二枚貝 エゾボラなど巻き貝が産出されました。
午前中はあっという間に終わり‘昼(飯)にしましょう’の合図に‘後ろ髪引かれる’思いの参加者続出。‘一休みしなさい’との‘天声’‘雨’に耳を貸す事となる。小一時間の休息。(これが事故やケガを未然に防ぐ。)雨がやみ、計画を変更。 同じ場所で再開する事になりました。予定の時間が来たので‘化石探し’を終了し、見つけた化石についてそれぞれ見せあいながら、説明、学習しました。
(今回の場所は、あの‘モラワン’と山一つ隔てた反対側なのです。)

次回7/7日は 阿寒の飽別の予定です。
お楽しみに。

2002年5月26日日曜日

あしょろ化石教室 募集中

2002年度の「あしょろ化石教室」の参加者を募集しています.
6月から10月まで,5回実施しますが,そのうち3回以上参加できること,を条件とします.
第1回 6月16日 白糠町(化石採集)
第2回 7月7日 阿寒町(化石採集)
第3回 8月11日 足寄町(化石・地質調査)
第4回 9月8日 阿寒町(化石調査)
第5回 10月13日 帯広市(動物園)
の予定です.
くわしくは,参加登録された方に,「ニュース」をお送りします.

氏名,年齢,住所,電話やメールアドレスなど,をお知らせ下さい.

5月31日までにご連絡下さい.

(写真は、昨年の「白糠町」です.)

2002年5月24日金曜日

ホームページリニューアル

ホームページの一部を大幅にリニューアルしました。今後の更新にご期待ください。

2002年4月1日月曜日

ふるさとあしょろ探検隊とは

広い面積をほこる足寄町の、さまざまの自然、その自然条件のなかでのさまざまの生活や生産活動をさぐる行事を計画しています。名付けて「ふるさとあしょろ探検隊」。月に1回くらいのペースで、自然・生活・産業・歴史などいろんなテーマをもうけて、あしょろを探っていこうと考えています。
第1回 4月21日 北へ帰る鳥たち
第2回 5月12日 里山の鳥たち
第3回 6月29日 足寄川沿いのチャシ
第4回 7月29日 ユクエピラチャシ